第23回手塚治虫文化賞、大賞は有間しのぶ「その女、ジルバ」新生賞は山田参助

有間しのぶ「その女、ジルバ」1巻

朝日新聞社が主催する、第23回手塚治虫文化賞の受賞作が発表された。年間のベスト作品となるマンガ大賞には、有間しのぶ「その女、ジルバ」が輝いた。

「その女、ジルバ」は恋人も貯金もない40歳女性・笛吹新が、平均年齢70歳の高齢バー・OLD JACK & ROSEで働き始めたことから始まるヒューマンドラマ。ビッグコミックオリジナル(小学館)にて、2011年から2018年まで連載された。

また斬新な表現や画期的なテーマを描く作者に贈られる新生賞には、「歴史の光と闇、人間の欲や業を鮮烈に描いた力量に対して」という選考理由から山田参助「あれよ星屑」を選出。さらに短編賞は小山健「生理ちゃん」に贈られる。またマンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる特別賞は、代表作「ゴルゴ13」が連載50年を達成したこと、長年にわたるマンガ文化への貢献に対し、さいとう・たかをが選ばれた。

贈呈式は6月6日に東京・浜離宮朝日ホールで開催。会場では限定グッズの販売が予定されている。贈呈式には300人が無料招待されるので、気になる人は手塚治虫文化賞の公式サイトを確認しよう。